親を説得するコツ。反発されずに「入居」を提案する3つのステップ
「そろそろ一人暮らしは心配だけど、施設の話を出すと怒られそう……」
「まだ元気なのに、老人ホームなんて言ったら傷つけてしまうかも」
遠方に住んでいたり、仕事で忙しい日々を送っているご家族にとって、親の「これから」は常に頭の片隅にある大きな不安ですよね。一方で、ご本人も「今は大丈夫だけど、何かあったらどうしよう」という漠然とした不安を抱えているものです。
今回は、自立した生活ができている今だからこそ検討したい「ケアハウス(軽費老人ホーム)」への入居をテーマに、親御さんの心に寄り添いながら、円満に話を進めるための3つのステップを解説します。
ステップ1:まずは「親の不安」を聴く(否定・提案はまだしない)
説得に失敗する一番の原因は、いきなり「施設に入ったら?」という結論(解決策)をぶつけてしまうことです。親御さんからすれば「厄介払いされるのか」「今の生活を否定された」と感じ、反射的に拒絶反応が出てしまいます。
まずは、世間話の延長で「最近、困っていることはない?」と聞き役に徹しましょう。
- チェックしたいポイント:
- 毎日の食事作りが億劫になっていないか
- 夜、一人でいる時に心細さを感じていないか
- 冬場のヒートショックや、夏の熱中症への不安はないか
【ここがコツ!】
「〇〇したほうがいいよ」というアドバイスはグッとこらえ、「それは大変だね」「不安になるのも無理ないよ」と共感のシャッターを全開にしてください。本人が「実はちょっと不安なんだよね」と本音を漏らした時が、次のステップへ進むサインです。
ステップ2:「ケアハウス」という選択肢を正しく伝える
「老人ホーム」と聞くと、寝たきりの人が入る場所、という古いイメージを持っている親御さんは多いです。そこで、ケアハウス(軽費老人ホーム)の特性を正しく、ポジティブに伝えましょう。
ケアハウスは、いわば「食事と見守りがついた、安心なシニア向けマンション」です。
| 特徴 | 内容 |
| 自立した生活 | 外出も自由、趣味の時間もそのまま。プライバシーが守られた個室です。 |
| おいしい食事 | 栄養バランスの取れた食事が毎日提供されます。片付けの手間もありません。 |
| 24時間の安心 | 職員が常駐。急な体調不良や転倒時も、すぐに対応してもらえます。 |
| 費用が抑えめ | 自治体の助成があるため、民間の有料老人ホームより安価に利用できます。 |
【伝え方のフレーズ例】
「お母さんの自由な時間はそのままに、面倒な家事だけプロに任せられる場所があるんだって。ホテルの暮らしに近いイメージかな。そういうところで、もっと楽に過ごしてほしいと思ってるんだ」
このように、「制限される場所」ではなく「自由を楽しむための基盤」であることを強調しましょう。
ステップ3:一緒に「見学」に行き、判断を本人に委ねる
最後は、実際に足を運ぶステップです。ここでのゴールは入居決定ではなく、あくまで「一度見てみるだけ」というハードルの低さです。
- 「もしも」の時のための予習として: 「今すぐじゃないけど、将来のためにどんな所か見ておかない? 人気で待機が出ることもあるらしいから、下見だけしておこう」と誘ってみてください。
- 本人の「ときめき」を大事にする: 「お風呂が広くて気持ちよさそう」「ラウンジに同世代の人がいて楽しそう」など、本人がメリットを感じる部分を一緒に見つけましょう。
おわりに:家族全員の新しいスタート
ここまでのお話は、決して親子の縁を遠ざけるものではありません。むしろ、日々の「心配」を「安心」に変えることで、会った時により笑顔で過ごせるようになるための前向きな選択です。
自立している今だからこそ、選べる選択肢はたくさんあります。まずは次の週末、電話で「最近の暮らしぶり」を聞くことから始めてみませんか?
【当法人が運営するケアハウス】
(仙台市青葉区)
ケアハウス サウスコーゼ吉成
〒989-3204 仙台市青葉区南吉成7-14-1
TEL:022-719-1614
E-mail:k.sausukouze@oishigaharakai.or.jp
(仙台市泉区)
ケアハウス 松森の郷
〒981-111 仙台市泉区松森字岡本前27
TEL:022-771-8057 Fax:022-773-1058
E-mail:info@oishigaharakai.or.jp
