ご自身やご家族が健康で元気な時には、それぞれが自分で生活が営めるのであまり心配することはないと思いますが、いざ病気を患ったり、介護が必要になったりした時、どうしたらよいのか困ってしまいますよね。
病気になった場合は国民健康保険や後期高齢者医療などの保険制度を利用して病院で治療を受けたり、お薬をもらったりしていると思いますが、病気や加齢(年を取ること)により、身体の機能や認知機能が低下すると『お風呂に入る(入れる)のが大変』『外出の機会がめっきり減ってしまった』など、生活の様々な面で手助けやリハビリ等が必要になります。そんな場合に介護保険精度を活用することとなります。
介護保険制度創設の背景
介護保険制度は平成12年(2000年)に創設されました。令和6年(2024年)現在、創設から24年です。
創設された背景には
『高齢化の進展に伴う要介護高齢者の増加、介護期間の長期化』
『核家族化の進行、介護する家族の高齢化』
『従来の老人福祉・老人医療制度による対応の限界』
などの課題がありました。
それらを解決するために高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みとして創設されたのが介護保険制度でした。
基本的な3つの考え方
介護保険制度の基本的な考えとして『自立支援』『利用者本位』『社会保険方式』の3つが挙げられています。これらを簡潔にわかりやすく解説したいと思います。
自立支援
単なる『お手伝い』ではなく、出来ることは自分で行い、出来ないことに対する支援を受ける。そして、出来ないことができるようにリハビリや支援を受ける。
利用者本位
利用者がサービスを選択できる。
社会保険方式
加入者(被保険者:市内に住所を有する40歳以上の方)が介護保険料を市町村(保険者)に納め、介護認定を受けた場合にサービスを受けられる。
まとめ
私たちの国日本は世界でいちばんの長寿国です。令和3年(2021年)現在の平均寿命が84.2歳。世界のどの国も経験したことのない高齢化を経験しています。
単に長寿というだけでなく『健康に長生きする』ためには、介護保険制度だけでなく普段からの健康づくりがなによりも大切ですね。
制度の具体的なつかい方等については、別の記事で紹介します。