肺炎とはどんな病気?気になる症状や特徴について解説します!

目次

肺炎について

新型コロナウイルスの流行によって改めて肺炎の恐ろしさに気付いた方も多いと思います。特に高齢者は体の機能や抵抗力が落ちてしまうため、若い時よりも肺炎にかかりやすく重症化しやすい傾向があります

肺炎は細菌やウイルスなどの病原体が肺に入ってしまい炎症を引き起こす病気です。発熱や咳、痰などの症状が出ることが多いのですが、その初期症状が風邪と似ているため肺炎だと気づかないことがあります。2017年以降、日本人の死因第5位となっています。

特に高齢者は肺炎にかかっても、多くの場合、症状が出ないと言われています。そのため、知らないうちに症状が進行し、急激に悪化して呼吸困難となり意識を失って死に至ることがあります。

肺炎の症状

代表的な肺炎の症状として「咳、発熱、くしゃみ、のどの痛み、痰や胸の痛み」などがありますが、風邪の症状に似ています。肺炎と風邪の違いはその症状の重さと長さです。
例えば発熱は、38度以上の高熱であること、また、咳や悪寒、咳、だるさ、呼吸の息苦しさも通常の風邪とは違う「激しさ」を伴います。その期間も長く続くのが特徴なので、これら症状が一週間以上続いたら風邪だと判断せず病院を受診するようにしましょう。

高齢者の肺炎の特徴

高齢者の肺炎の特徴として症状が現れにくいことがあげられます。高齢になると免疫機能や体力も低下するため、細菌やウイルスなどの異物と立ち向かうための熱を出す力や咳や痰を出す力も弱くなってしまいます。高齢者は脱水や栄養不足になりやすく、肺炎にかかると若い人よりも悪化しやすい傾向にあります。また、生活習慣病や心疾患などの持病があると、さらにリスクが高まります。

高齢者がなりやすい肺炎として、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などの病気から引き起こす「細菌性肺炎」と、食物残渣が気管から肺に入って炎症を起こす「誤嚥性肺炎※」があります。

※詳しくは、過去のブログ記事「誤嚥について」をご参照ください。

肺炎の予防

肺炎を予防することは、感染症を予防することとイコールだと言われています。ここ数年の新型コロナウイルスへの感染予防対策はまさにそれを表しています。

うがい・手洗い・マスクの着用、歯磨きなどの口腔内清潔保持など、毎日の習慣が予防に繋がります。また予防接種も重要な対策となります。

肺炎は風邪のような症状から始まるために甘く見られがちです。しかし、死亡率も高く高齢者や子供にとってリスクが高い病気です。決して侮ってはいけません。

肺炎に限らずですが病気への抵抗力をつけるには「栄養バランスの良い食事」「質の良い睡眠」「適度な運動」がとても大事です。生活の基本を維持することを心がけてください。

目次
閉じる